先日、高校1年生の総合的な探究学習の一環で、空き家問題の現状などについてzoom取材をうけました。
高校生からのこういった取材が最近増えてきましたが、本当にうれしいことです。
自分たちが高校生の頃には、地域の問題や国の問題などに興味を持った覚えがなく、自分の周り5キロくらいの事しか知らなかったような気がします。
その中で、なぜ空き家問題に興味を持ったのかを僕から質問させてもらいましたが、どうやらSDGs(エス・ディー・ジーズ)の問題から空き家問題にたどり着いたようでした。
以前、協会のnoteにも書きましたが、SDGs(エス・ディー・ジーズ)と空き家問題は関係が深いといえます。
特に17の持続可能な開発目標のうち
目標11. 包摂的(ホウセツテキ)で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する
の部分にマッチします。
最近では空き家ばかりの限界集落のまちを「丸ごとホテル」に作り替える【空き家ホテル】の取り組みが注目されています。
空き家ホテルは、以前から注目されていたアルベルゴ・ディフーゾがだいぶ有名になってきましたが、、これからコロナ明けの様々な地方で盛り上がりそうです。
アルベルゴ・ディフーゾとは、イタリア語で「分散したホテル」という意味。町の中に点在している空き家をひとつの宿として活用し、町をまるごと活性化しようというものです。
地震の被害を受けた集落の再構築を目指した取り組みがきっかけで、日本の旅館のサービスがヒントになったともいわれ、サルディーニャ島から始まり今では約150軒あるといわれています。
まちにレセプション(受付)があり、そこでチェックインした後、まちなかにある部屋の鍵を受け取ります。夕飯や朝食はまちの中の決められたレストランなどでとる。
これまで続いてきた家、人、文化を大事にすることで、まちの本来の景観を維持しながら地域が一体となってもてなす仕組みです。
近くに観光地などがないと誰も来ないんじゃないか・・・と考えるかたも多いかと思いますが、実はまちぐるみで宿泊客をもてなすことが地域の価値を向上し、地域が人を呼ぶようになればすばらしいことです。
個人的には銭湯などの温浴施設と地域の食材が食べられる居酒屋、地域色のあるスーパーなどがあれば十分面白くなりそうな気がします。
全国に増えてきた空き家ホテル、分散型ホテルは日本まちやど協会のサイトで探すことができます。
これから特にインバンド向けにさらに広がりを見せるであろう【空き家ホテル】は地方が、地域として取り組む空き家活用の本流になるかもしれませんね。
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