週末に接近が予想される台風19号ですが、台風15号の被害からまだ復旧が進んでいない千葉県などでは空き家による2次的被害も多いようです。
瓦が飛んだり、トタン屋根がはがれて飛んで行ったり、割れたガラスが散らばったりと、放置された空き家による2次的被害が深刻ということです。
今後の被害が広がらないことを祈るのみですが、こういう時のためにボランティアや仮設住宅に利用できる空き家の登録制度も今後は進めていかないといけませんね。
千葉県などで大きな被害が発生し、大規模な停電も続いた台風15号からまもなく1か月です。いまだ避難生活が続く人もいるほか、新たな問題も浮上しています。
7日、千葉県館山市の上空から撮影した映像です。被災から1か月が経とうとしていますが、いまだ多くの家にブルーシートがかけられています。館山市の建物被害は6200棟に上るということですが、その多くで本格的な補修工事が進んでいないといいます。
「大工さんが来てくれるのが来年2月。2月まで何とかもたさないといけないので、今やっているところ」(親戚宅の補修に来ている人)
こちらの男性の住宅にはブルーシートすらかけられず、屋根にはぽっかりと穴が空いたままです。
Q.補修やブルーシートかけは?
「かけたってしょうがない。外で見てみな。トタンがとがっていて(ブルーシートを)かけようがない」(住民)
その結果、雨ざらしになった畳はカビだらけに。一度、ボランティアが荷物の一部を運び出してくれたといいますが、それ以来、片付けを手伝ってくれる人がおらず、家の傷みは進む一方だといいます。
「いざここへ来て開けて中を見ると、“わー”と思って一瞬座り込んじゃう。座るところもないんだけど」(住民)
館山市では、この男性など20人が、いまだに避難所での生活を余儀なくされています。
そして、新たに分かってきた問題もあります。
「ここは1枚(ガラスが)割れていた。これは空き家だから、これが1枚割れてむき出しだった」(嶋田政雄地区連合会長)
高齢化が進んでいる館山市では、「空き家」の多い地域が少なくありません。
「屋根にあったやつがはがれて、飛んできてこのままになっている」(嶋田政雄地区連合会長)
住人がおらず、補修もされない危険な状態のまま、多くの「空き家」が放置されているというのです。
「(空き家の補修を)何とか早くしてもらいたいし、(補修)しないとまた大変なことになるのではないか。飛んで」(嶋田政雄地区連合会長)
被害を受けている空き家は、この地区だけでも20軒ほど。住民らは市にも対応を求めていますが、市は、空き家被害の全容の把握すらできていないということです。
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