「家の相談ためらう人が多い…」、“地方空き家”の実態

まさに地方の「田舎」といわれる町での空き家問題の根本を見たような気がしました。

「とにかく土地や家について、不動産会社に相談することをためらう人が多かったですね。“どうせ売れない”といった思い込みもあるようでした」。

空き家の所有者の中には、そもそも実家が空き家になっていることを相談すること自体気が引ける・・・先祖から受け継いだ土地を貸したり売ったりなんて自分の代では考えられない・・・。こういう人たちが多いのです。

そこを、ニーズがあることや新しい人達が新しい地域をこれから作っていくことを理解してもらえれば一気に市場が動き出す可能性もあります。

だいぶ変化は出てきましたが、空き家所有者や不動産関係者の意識のなかに

・空き家所有者本人による、借り手や買い手がつかないとの思い込み

・不動産関係者の市街地周辺の土地や建物は価値が低いとの思い込み

・持っておけばいずれ価値が上がるかもしれないという思い込み

が少なからずあります。ようやく土地神話も薄れてはきましたが・・・。

また空き家バンク等への登録を妨げる要因としては

・盆と正月には帰ってくる

・仏壇があるので他人に貸せない

・部屋に荷物が置いたままで貸せない

・貸した人が自治会などともめた場合自分の責任になる

・あの家も家を貸すほど落ちぶれたかと思われるのが嫌だ

所有者のみなさんは特段困っているわけではないのでなんだかんだと理由を見つけては変化に対して後ろ向きになってしまいます。

そして決断を次の世代に先伸ばす。こういうサイクルを打ち壊すにはやはり新しい血を入れるのが手っ取り早いです。

今回の記事で紹介されている新潟県三条市では、トラブルと隣り合わせながらも、「移住者施策は欠かせない」と考えています。

 三条市の商店街に建つ『複合交流拠点三-Me.(ミー)』は、今年2月にオープンしました。元は鉄骨造の店舗兼住宅で、1階は約9年、2階と3階は15年以上も空き家となっていたそう。

「1Fをシェアテナント、2Fを移住者向けのゲストハウス、3Fを移住者住居にリノベーションしています。移住や新規出店者のサポートを、移住の先輩やマーケティングができる会社が後押しする拠点です。

移住者、定住者、仲介者の三者が交流する場を設けることで、地域とのミスマッチを未然に防ぐ、お試し移住により三条市のことをより知ってもらおうというわけです」

 移住後に仕事がなければ定住が難しい。また、移住者が地域社会にいかに馴染むかが移住成功のカギでもあるため、交流拠点となるような施設を目指したということ。

 この他にも、移住ニーズのあったエリアでは、築120年の古民家をリノベーションし、移住者に提供。移住やテナント活用が難しい山村部の築80年の古民家は、プライベートスキー場付きの農家民宿として、10月のグランドオープンを控えているようです。

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